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草木染織 二人工房 工房の窓から

15.2.12 山荘は☂ 里は☀ 紫根を染める

上は日本むらさき根。下は市販の紫根。海外の紫根は何と太い根であること。
日本のむらさき根は細く小ぶり。色素で言えば海外のものが多そうです。
日本のむらさき根は3年物。3年でこの太さ。何が違うのか。土、肥料、水。
しこん (2)-1
市販の紫根はしっかりと乾燥しています。3年物は生です。色素は比べもの
には成りません。根と言えども全てに色素が有るわけではなく、皮と幹の間、
色素があるのみ。
樹木の染材は乾燥して染めるものが多く、又液を出した後に乾燥すれば
何度でも染材として使えます。
世古紫根染め (21)-7
色素の出し方は本来、湯にて臼で根をひいて出す方法を取っています。
しかしながら大変な作業です。歳を重ねれば中々なものです。工房では
アルコールで色素を出しています。若い頃は何度か湯で臼で指導をしましたが
大変。アルコールが色素は多くいただけます。
紫根ー1
液だしは2回。1回目はアルコールに浸して2時間漬け込んで置きます。
60分でもう一度根を砕いて揉んで色素を出します。染めはこの1回目の
液で染めます。
紫根ー2
染めている間に2回目の液を出します。今回は湯のみで、60分同じく根を
砕いて揉んで色素を出すと同時にアルコールを抜きます。液は2回目の
染めに使用します。
紫根ー5
1回目の色です。赤みを帯びていますが液が透明に成る程度まで染めれば
むらさきに成ります。温度は65~70℃まで。
世古紫根染め (62)-6
先媒染(明礬)沸騰30分~脱水~①染め(液を2回に分けて65~70℃まで)
~脱水~水洗~媒染(30分)~脱水~②染め~脱水~水洗~脱水~干す
糸は500gを1単位にして染めます。
世古紫根染め (65)-9
1回目の色です。液も透明に成ります。2回目の染めも同じようにして染まます。
染めの後は必ず水洗をします。糸を捌けば小さな小さなゴミが出ます。
綿糸の染めは、丁寧に水洗をすることが出来ますがウール等は水洗等が中々
思う程出来ません。ウールはフェルトに成りやすく、丁寧に水洗が出来ないので
アルコールがウールに残り、紡ぐときに指にアルコールが色が付くます。
私はそれが気にかかりあまり紫根染めはウールにはしたくありません。
むらさき色と言えば(五倍子染め)を進めます。
紫根ー3
今日1回染めた糸の色です。しっかりとむらさき色です。紫根染は5~6回染め
重ねれば使うことが可能です。工房では初染めに染めておりますが、年中
染めることが可能ですから3か月の1回染めれば年に4~6回重ねることが
出来て来年には使う事が出来ます。むらさき染めからが脱線しますが秋に
ヌルデの木を観察しながら採取して来年用に使います。
紫根は買い求めますが五倍子は自然の中にあります。かぶれますから皮膚の
弱い方が如何でしょうか。今年何度も五倍子染めをしました。採取の時にかぶれ
るかも知れないので注意をして採取、染めましょう。
世古紫根染め (25)-1
羊毛を染毛して染め(五倍子染め)て紡いで糸に紡いだ糸。蒸しを済ませて
綛上げをする所です。色は薄いですが今回先媒染に明礬をして染めました。
出しかねだけで染めれば紫に成ります。明礬が入っているので鼠色に傾いて
います。どの色も染めれば愛おしい色です。残った液は片付けたいので主人は
もう片付けて好いかと聞きますが、色は愛おしく出来れば染めてやりたいです。
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プロフィール

和

Author:和
草木染織 二人工房 和です。
主人と二人で日々コツコツ、
自然と向き合う贅沢な時間を
素敵な仲間と送っています。

一人でも多くの方に草木染織の
素晴らしさと良さを知って
いただけたらと思っています。

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